ホームページ制作を業者に丸投げしたいけどできない理由と自社で担当したほうがいい事まとめ
外注業者にホームページ制作をお願いすれば、後はなんでも丸投げできたらいいのですが、実際にはそういうわけにはいきませんよね。
全部丸投げすることで相当リスクを伴う可能性がありますが、どんなリスクがあるか考えてみましょう。
業者に丸投げできない理由
市場に誤ったメッセージを与えてしまう
ホームページは企業やブランドの顔とも言える重要な存在です。自社がホームページを通じて、市場に価値を届けていることを示すには、企業のビジョンや目標、ターゲット顧客や市場ニーズに合ったコンテンツを掲載する適切なデザインコンセプトが必要です。
自社のビジョンや価値を業者に伝えずに、全てを丸投げすると、企業の特徴やメリット、価値を正確に伝えることが難しくなってしまいます。
結果として市場に誤解を与えてしまったり、想定しない反応や悪影響が生じてしまう可能性があります。
ブランドイメージが毀損する
ホームページは企業やブランドの顔とも言える重要な存在です。
市場やターゲット顧客に企業のビジョンや目標を無視したブランドイメージを与えてしまうと、一貫性のない会社だと思われてしまいます。
一貫性はとても重要な概念で、一貫性がなくなるということは、これまで顧客がなんとなく感じてきたり、信じてきたりした企業の行動や価値観も突然変わってしまうということであって、そうなると、これまで通りそのブランドを信じていいのか不安となってしまいます。最悪、顧客離れが起きてしまうこともあります。
ターゲット市場のニーズ把握が不十分になる
ABテストなどを駆使することで、ホームページをターゲット顧客に合った適切なデザインにできたり、適切なコンテンツを提供できたりし、そのプロセスの中で市場ニーズを把握することができます。
ABテストに限らず、想定しているターゲット顧客像や購買行動の仮説などを業者に伝えることなくホームページ制作を丸投げすると、仮説もないホームページが出来上がってしまいます。
ホームページが目的どおり効果を生むためには、まずはターゲット顧客のプロファイルや課題の仮説を出して、何が訴求できて何が求められているのかといったことを伝える必要があります。
思わぬミスや不具合が生じる可能性がある
よくある話としては、業者に全てを丸投げした結果、企業側がホームページの制作プロセスや品質管理を適切に管理できずに、コピーライティングや重要なメッセージ、画像やイラストなどのコンテンツが掲載されなかったり、リンクが正常に機能しなかったり、レスポンシブデザインが不適切などの問題が発生する可能性があります。
このように、企業側が確認作業をおこたった結果として、思わぬミスや不具合が生じる可能性があるだけでなく、不具合を放置してしまうと企業の魅力も低下してしまうことになってしまいます。
最終的な品質管理やセキュリティのリスクがある
やはり企業側が、ホームページの最終的な品質、制作プロセスの管理を確認することが重要だと思います。
悪意のある業者だったら、仕様や要件を正確に把握せず、期待通りの成果物を提供しない場合だってあります。そんなことを防ぐためには、最初に期待することを明確にして、密接なコミュニケーションをとったほうがいいと思います。
例えば、ホームページ制作には企業の機密情報や個人情報が関わることもあります。業者に情報を開示する際には、情報漏洩やセキュリティリスクを考慮する必要です。
企業側が全てを業者に丸投げすることで、情報漏洩やセキュリティリスクが発生する可能性があります。
以上の理由から、ホームページ制作を外注する際には、業者に全てを丸投げするのではなく、企業側が積極的に関与し、適切なコミュニケーションと品質管理を行うことが重要です。
企業側の責任としてコミュニケーションや品質管理を行い、業者との協力関係を構築しながら、最終的な成果物の品質を確保することが重要です。
業者に相談できる役割ってなに?
ホームページ制作を外注する際に、業者に全てを丸投げせずに制作を進める一般的な進め方や役割分担、業者にお願いできることなどについて説明します。
企画・コンセプト設計
一般的には、企業側がホームページの目的やコンセプトを明確にし、業者に伝えます。ビジョンや目標を共有し、コンテンツやデザインの方向性を決定します。
ただ、業者と一緒に考えることもできるので、そこは応相談です。業者によってはプロモーションやWebマーケティングに強い業者もいるので、一緒に検討してもらいたい場合は一度コンサルしてもらえないか相談してみてはいかがでしょうか?
役割分担
一般的には企業側の役割
業者に相談できること
- ・ビジョン、コンセプト作成
- ・市場分析・競合分析・戦略立案
- ・Webマーケティング
- ・プロモーション
コンテンツ作成
コンテンツ制作も、基本的には企業側が必要な情報や文章、画像などのコンテンツを準備します。業者は、これらのコンテンツを元にホームページを構築します。
ただ、コンテンツ制作も含めて制作できる業者もいるので、もしSEOライティングや写真撮影、イラスト作成など相談できそうであれば、聞いてみるといいと思います。
役割分担
一般的には企業側の役割
業者に相談できること
- ・SEOライティング
- ・写真撮影
- ・イラスト作成
サイトデザイン・web開発
企業側がサイトデザインを担当してコーディングだけ業者に委託することもありますが、多くのケースでは、デザインから制作、場合によってはプログラム開発まで業者にお願いすることが多いでしょう。
業者は、企業側が示した要件やコンセプトに基づいてホームページのデザインと制作・開発を行います。企業側は、業者が提示するデザインの確認や修正を行いながら制作を進めます。
役割分担
一般的には業者の役割
業者に相談できること
- ・サイトデザイン
- ・コーディング
テスト・修正
ホームページの完成後、企業側と業者でテストを行い、不具合や修正点を洗い出します。修正が必要な部分は、業者に修正を依頼します。
役割分担
一般的には企業側と業者の共同作業
業者に相談できること
・修正
サイト運営・SEO
業者には、サイト制作だけでなく公開後の運用まで担当してくれる業者もいます。
特に広告の出稿やSEO、コンテンツの定期掲載やバックアップなどの保守といったところはお願いしたほうが、効率的ですし効果が出やすいと思います。
業者の知識や経験を活用し、より効果的なホームページを作成するためのサポートを提供してくれるはずです。
役割分担
一般的には業者の役割
業者に相談できること
- ・SEO基本設定
- ・保守
- ・コンテンツ掲載
- ・広告出稿
以上のように、ホームページ制作を外注する際には、企業側が主導権を握りながらも、業者との協力関係を築きながら進めることが重要です。業者に全てを丸投げせず、積極的に関与し、ホームページ制作の成功に向けて共に努力していきましょう。
まとめ 自分たちで責任を持ったほうがいいこと
まとめると、一般的には、以下は企業側が自分たちで責任をもって担当したほうがいいといわれていますが、得意でない場合は、業者に相談してみてもいいと思います。
ビジョンや目標の明確化
一般的には、企業側がビジョンや目標を明確に定めます。ホームページが企業やブランドの顔となるため、そのビジョンや目標に合致したイメージを伝えることが重要です。業者には、このビジョンや目標を伝え、それに基づいたホームページの制作を依頼します。
ターゲット顧客像や市場ニーズの把握
通常は企業側が、ホームページのターゲット顧客を明確に設定します。市場ニーズや顧客の課題を理解し、それに合ったコンテンツやデザインを制作するためには、企業側が主導して情報収集や分析を行う必要があります。
コンテンツの準備
基本的に、企業側が必要なコンテンツを準備したほうがいいです。これには、企業情報やサービスの説明、商品写真や動画、顧客の声などが含まれます。業者には、このコンテンツを元にしてホームページを構築してもらいますが、企業側が情報提供の責任を負います。
デザインの指示
基本的には、企業が業者からのヒアリング時に、デザインに必要な情報を提示し、業者が提案したデザインをもとに、最終的には企業側がホームページのデザインを指示する流れです。
具体的には、企業のブランドイメージやカラーリング、フォントなどについて業者に制作意図を確認し議論します。
品質管理とテスト
企業側が、ホームページの品質管理とテストを担当します。制作途中や完成後にホームページの確認やテストを行い、不具合や修正点を洗い出します。業者には、これらの修正や調整を依頼しますが、最終的な品質管理の責任は企業側にあります。
以上のように、ホームページ制作を外注する際には、業者に全てを丸投げせずに、企業側がビジョンや目標の明確化、ターゲット顧客の把握、コンテンツの準備、デザインの指示、品質管理とテストなどの重要な役割を果たすことが重要です。企業側が主体となって制作を進めることで、より効果的で魅力的なホームページを実現することができます。