Web集客したいけど、そもそもマーケティングって何?
Web集客って何か?は、下の記事を読まれた方は、なんとなく概念がわかったと思います。
<参考>Webで集客したいけど、Web集客の基本や効果がいまいちわからない
でも、「web集客するためには、マーケテイングが必要!」とか、「マーケティングしなきゃ!」とか言われるけど、そもそもweb集客とマーケティングって何が違うのかわからない、または同じものと思っている人もいるのではないでしょうか?
今回は、そのような疑問にお応えしようと思います。
Web集客とは?簡単なおさらい
上の記事を読み直すも時間がもったいないなーと思われる人もいると思うので、ここで簡単におさらいすると、以下のような感じです。
- ・インターネットのweb技術を使う集客
- ・時間・場所を問わない集客
- ・個人のニーズや購買意欲が高い人にアプローチできる集客
- ・いろんなデバイスやプラットフォームを使う集客
念のため簡単に説明しておきます。
インターネットのweb技術を使う集客
インターネットは全世界のコンピューターをTCP/IPという技術でつないだ巨大なネットワークのことで、Webというのは、HTMLやCSSといった言語で作成されたWebページを見たり、リンクをクリックすることで簡単に他のページに行けたり、商品を買ったりする技術のことです。
Web集客というのは、インターネット上でWeb技術を使ってWebページなどで商品やサービスをアピールし、潜在顧客を集めるということです。
時間・場所を問わない集客
インターネットの特徴とは、時間や場所を問わずに、いつでも好きなときに、好きな場所から、すきなサイトにアクセスすることができることでした。
このようなことは、インターネットが出現する以前にはなく、新聞やラジオやテレビなどではできませんでした。
Web集客というのは、こういった時間や場所などの条件を乗り越えた集客方法なのです。
個人のニーズや購買意欲が高い人にアプローチできる集客
Webページでは履歴を収集することできるので、いつ、どのような人が、どういう経路で、どの程度、アクセスして、商品やサービスを買ったのかを分析することができるようになりました。
Web集客では、これらの情報を活用して、個人のニーズや購買意欲が高い人だけにピンポイントで商品やサービスをアピールすることができます。
いろんなデバイスやプラットフォームを使う集客
ITの進化でパソコンだけでなくスマホからもインターネットにアクセスして、様々な商品やサービスを買ったり使ったりできるようになりました。
また、Web技術を使ったサイトには、Amazonや楽天なのモールや、FacebookやInstagramなどのSNS、Youtubeなど、多様なプラットフォームにもアクセスできます。
Web集客とは、インターネットに接続できるこれらの幅広いデバイスやプラットフォームを使った集客方法です。
マーケティングって「集客」なの?
軽くおさらいしたところで、本題に戻りましょう。
web集客とマーケテイングとの違いですが、業務上では、集客のことをマーケティングと同じものとして会話していることも多いと思います。
実際、Webに限らず、集客したり販売促進することをマーケティングと考えている人も多いのが事実です。
これには、いくつか理由もあると思いますが、実は、学術上の研究や協会や団体が定義するマーケティングの定義が人によって異なっていたり、その定義もコロコロ変わっていることも影響しているのかもしれません。
マーケティングという概念が、実に幅広い概念でとらえどころがないためです。
たとえば、マーケティングには以下のように、数多くのフレームワークが存在していて、全体像はいろいろな視点から構成されているのです。
- ・STP
- ・マーケティング・ミックス(4P)
- ・ニーズ、ウォンツ、USP
- ・カスタマージャーニーマップ
- その他多数
STP
STPとは、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲッティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の頭文字のことです。
セグメンテーションとは、共通の特徴や属性を持った顧客層のことで、例えば、F2層とは、35~49歳の女性を表す性別・年齢区分の通称のことなどです。
ターゲッティングとは、セグメンテーションの中で、自社の商品やサービスを提供する対象を絞り込み設定することです。
ポジショニングとは、競合他社との差別化ポイントを明確にすることで、自社製品やサービスの顧客の心理やイメージの中での位置づけを明確にすることです。
マーケティング・ミックス(4P)
マーケティング・ミックスとは4Pともいわれ、商品やサービスを販売するために欠かせない要素と言われています。
4つのPとは、商品やサービス(Product)、価格(Price)、チャネル(Place)、プロモーション(Promotion)です。
基本的に上記のSTPが終わってから、顧客像、顧客へ訴える差別化ポイント、訴求すべきイメージやメッセージが明確になってから、4つのPを考えることが良いといわれています。
ニーズ/ウォンツ/USP
ニーズやウォンツは、簡単に言うと顧客の欲求と思ってもらっていいと思います。
USPとは(Unique Selling Proposition)の頭文字のことで、自社製品やサービスが持つ独自の強みや魅力のことなのですが、差別化ポイントとにた概念です。
カスタマージャーニー・マップ
特定の顧客像(ペルソナと言います)が、自社製品やサービスが必要となる場面に至る状況の変化を旅に見立てて表現したフレームワークです。
どのようなシチュエーションの時に、どのような接触機会(タッチポイント)があり、その時ペルソナはどのような心理状態になり、どのような行動をとるのか、そしてその時得られる知見(インサイト)は何か?といったことを整理するフレームワークです。
ここでは一部だけ紹介しましたが、まだまだ数多くの概念やフレームワークがあって、それらでマーケティング全体を構成しています。
実際のところ、毎年のように新しいフレームワークが出てきて、追いつくのも一苦労なのですが、それくらいマーケティングの全体像も変化し、とらえずらい概念なのです。
ただ、ここで気づいた方もいるかもしれませんが、「集客」とは、マーケティングの一部にすぎません。
4Pではプロモーションに該当しますし、カスタマージャーニー・マップでは、タッチポイントかもしれません。
マーケティングとは、集客の概念もふくめた、もっと大きな概念なのです。
じゃ、マーケティングって何なの?
では、マーケティングっていつまでたっても、ぼんやりしたままなの?マーケティングをやる目的って何なの?ということですが、ピーター・ドラッカーという経営学の神様みたいな人は、「マーケティングの目的は営業をなくすこと」と言いした。
要するに、企業目線で商品やサービスを売り込むのではなく、顧客目線で課題を解決すると営業活動が不要となり、逆に顧客のほうから購入するようになるし、それこそがマーケティングだということです。
この考えに基づけば、先ほど挙げたようなフレームワークの存在意義も分かるはずです。
STPは、同じような悩みを抱えてそうな顧客をグルーピング化して、4Pでその悩みを解決できる商品やサービスを考えて、どうやったら、それらの顧客に知ってもらえるか、届けられるかを考えようということです。
ニーズやUSP、カスタマージャーニーマップについても、顧客の潜在的な課題や悩み、欲求とは何かを調べることと言えます。
簡単に言うと…
「お客様」の「ニーズ」を「見つけて」、自社の「製品やサービス」を「知ってもらって」、自ら「買ってもらう」こと。と言えます。
お客様
ネットで購入または情報収集する人たちの属性や特徴。例えば年齢や趣味でペルソナを作る。法人なら、業種や事業規模、経営状況や成長戦略などで似たようなグループ。
ニーズ
個人的な夢や目標、悩みや心理的身体的な状況、生活環境など。法人なら経営課題、競合状況、市場変化、社会的な立場など。
見つけて
市場調査、CS調査、実証実験、産官学・異業種間連携など
製品やサービス
ニーズを満たす方法や手段
知ってもらって
広告、口コミ、SEO/SNSなど
買ってもらう
価格設定、購入経路、支払い手段など
Web集客とは、マーケティングの全体像の一部にすぎません。
また、Web集客をWebに特化したマーケティングという風に考えるのではなく、マーケティング活動の中で見つかってきた課題や対策を、Webの視点でできることを考えることが重要なのです。
Web集客はあくまでもその一つなのです。