ホームページ制作の公開までの流れと時間

全体像

Web担当者がホームページを新規に作って公開までにやらないといけない具体的な行動の流れをまとめました。

きっかけ~業者を探すまで

1. ホームページの必要性に気づく
2. web担当者をアサイン
3. 業者を探す

業者を決めるまで

4. 業者に問い合わせ
5. 業者とのヒアリング日程決定
6. 業者からヒアリング実施
7. 業者から提案・見積

ホームページを作るまで

8. 業者に手付金を入金
9. 業者から情報設計の確認依頼
10. コンテンツ制作開始
11. 業者からデザインカンプ確認依頼
12. 業者のコーディング作業、コンテンツ準備作業
13. テストサイトの確認

ホームページを公開してから

14. 業者に残金を入金
15. 業者が実装し公開
16. 保守・運用

きっかけ~業者を探すまで

1. ホームページの必要性に気づく

ホームページを作成するためには、何らかのきっかけが必要です。
そのきっかけによって、事業主や経営者がホームページの必要性に気づくわけですが、きっかけにはいろいろあります。

例えば、顧客からの声であったり、名刺交換の場であったり、そもそもホームページで集客するビジネスであったり、売上推移を確認したら想定より集客ができていないことが判明したり、といった、いろんな場面や条件でホームページが必要だと気づくことがあります。

必要性に気づいた後は、ざっくりとでも顧客や市場のニーズを調査したり、競合他社のホームページを閲覧したりしながら、作るかどうか、または本格的に検討すべきかどうかを判断します。

2. web担当者をアサイン

さて、ホームページが必要だと気づいたら、次にホームページ公開までの流れを調べますが、事業主や経営者が自ら調べることもあれば、web担当者をアサインして調査・企画から公開まで担当してもらうこともあります。

web担当者は、制作の目的、ターゲット顧客、大まかな流れや方向性などを企画して、プロジェクトを起こします。
この時、エクセルやプロジェクトマネジメントツールを使って計画を立てますが、初めてweb担当になった場合や、他の業務との兼務である場合は、この段階で企画立案も含めて外注する前提で計画を立てたほうがいいかもしれません。

業者に問い合わせするために、社内で以下を整合しておきます。
 ・プロジェクトの概要(制作の目的、ターゲット顧客など)
 ・サイトデザインの方向性(参考サイトなど)
 ・予算
 ・納期
 ・現在の環境(サーバー、ドメイン等の有無)
 ・コンテンツの素材の有無(カタログ、会社説明資料などの有無)

3. 業者を探す

プロジェクトが立ち上がり、内容が整合できたら、業者を探して問い合わせすることをお勧めします。
業者はホームページ制作のプロフェッショナルですし、制作だけでなく集客に対しても知識やノウハウを持っていることが多いので、専門家の力を借りたほうがいいと思います。

業者には、制作会社やフリーランス、個人などがあります。ざっくりですが、一般的な業者の特徴は以下の通りです。

  • ・制作会社:
      費用は高額、技術は最新で安定、品質基準は高い、融通は効かないことがある
  • ・フリーランス:
      費用は標準的、技術は人や分野によって異なる、品質基準は標準的、柔軟な対応
  • ・個人:
      費用は安価、技術は不安定、品質は低い、連絡がとれなくなる時もある

業者はネットで検索したり、クラウドソーシングに登録して募集したり、SNSで探して見つけることができますが、ネットで探すだけでなく、業界のコミュニティや地域の商工会経由で探したり、異業種交流会などで知り合って探すこともできると思います。
探すときのポイントは、何を優先するのかを意識しながら探すとよいと思います。

例えば、高い技術水準を求めるのであれば制作会社一択ですし、品質は度外視してホームページを作るだけでいいのであれば個人でもいいでしょう。
ある程度品質を求めるのであれば、最低限自社サイトを持っているかどうか、(持っていれば)制作実績のサイトやポートフォリオは公開されているか、(公開されていれば)自分が求めているレベルであるかどうか、ブログやSNSがあるか、(あれば)適切なコミュニケーションが取れそうか、などを確認することを強くお勧めします。

業者を決めるまで

4. 業者に問い合わせ

よさそうな業者を見つけたら、メールやSNSのDMなどで問い合わせてみましょう。

<問い合わせ内容>
・サイト制作の目的(名刺代わり、集客など)
・新規公開かリニューアルか
・サイトの種類(コーポレートサイト、LP、特設サイト…)
・ターゲット顧客
・自社のビジネス、業種、商品・サービス
・サイトデザインの方向性(ブランドイメージ)
・おおよそのページ数
・予算
・納期、公開希望日
・打合せ希望日※複数

ここに上げた項目はヒアリング時に確認するので、すべて準備する必要はありませんが、制作する側の業者はこれらの情報がないと取り掛かれないので、ヒアリングまでにしっかり準備してください。また、こだわりのポイントや機能的な要件が決まっていれば、この時に伝えると業者はたすかると思います。

5. 業者とのヒアリング日程決定

業者はメールやDMの内容を確認して、おおよそのホームページ制作の方向性や内容がわかりますが、具体的な見積や計画を立てるために、業者のほうからヒアリングの日程調整の打診が来ると思います。

ヒアリングは業者によって内容は濃淡がありますが、基本的には、納期や費用を見積もるために、制作の責任範囲、工数や難易度、必要なアクションと計画、支払い条件、今後の進め方などを確認するために実施されます。

事前にヒアリングシートを記入しておくように依頼されることも多いと思いますので、記入して準備しておくとスムーズに進みますし、記録に残すことができるので後ほど確認もしやすくなります。主なヒアリングシートの記入項目が以下の通りです。

・お客様情報(社名、住所、担当者の連絡先など)
・ご依頼内容(制作の目的、背景・経緯、新規/リニューアル、サイトの種類など)
・制作条件(ページ数、納期、予算)
・事業内容(業種、商品、ターゲット顧客、メリット・価値)
・デザイン(キーワード、参考サイト)
・環境設定(サーバー、ドメインなど)

6. 業者からヒアリング実施

ヒアリングシートを記入して送ったら、あとはヒアリング時に業者が聞きたいことに回答できれば大丈夫です。

ヒアリングシートに書いた内容を確認しつつ、未記入の箇所を一緒に議論したりして詳細を確認していきます。
その後、業者からは具体的なディレクトリ構造やサイトマップといったサイト内のページの種類やページ数、各ページのレイアウトの希望を聞いたりして、細かい内容を決めていくことになります。

この時、ホームページに必要なコンテンツや素材(例えば写真やテキストなど)は、自分たちで準備することなることが多いので、いつまでにどうやって準備するかも議論しておいたほうがいいと思います。

あとは、お見積もりに必要な希望納期や支払い条件、契約締結の進め方など取り決めたら、ヒアリングは終了です。いつ頃、提案書や見積がもらえるか業者に確認しておきましょう。業者によっては、さらなるヒアリングを実施するケースもありますので、しっかり対応しましょう。

7. 業者から提案・見積

ヒアリングが終了してから数日すると、業者から提案書や見積もりが来るので、内容を確認し、必要に応じて追加で質問したり社内で検討したりしましょう。

納期や予算の確認も重要ですが、自分たちで準備するコンテンツをどうやって計画通りに準備できるのかの検討も必要です。

ホームページを作るまで

8. 業者に手付金を入金

業者を決定したら契約を取り交わしてプロジェクトが始まりますが、多くの場合、業者指定の口座に手付金を入金する必要があります。

手付金の金額は業者によって様々ですが、多くの場合は手付金として見積総額の50%、公開時に残りの50%+追加費用といったケースが多いと思います。
業者は入金を確認してから作業に入ります。

9. 業者から情報設計の確認依頼

業者は、ヒアリング時の決定事項と、独自の調査や分析結果から、ホームページ制作の骨子となるワイヤーフレームやコンポネント一覧を作成します。多くの場合はメールで送られてくることが多いと思いますが、必要に応じて打合せを設け、修正や追加の議論を行いましょう。
情報設計が終わると、業者は具体的なホームページのデザイン案の制作を始めます。

また、このタイミングで、契約書や提案書などで取り決めたスケジュールや業者との役割分担(進行管理やコンテンツの準備など)を再確認しておくとよいでしょう。

10. コンテンツ制作開始

これまで述べてきた通り、多くの場合、コンテンツの準備は自分たちでやるので、素材がなければ、写真家やイラストレーターと連絡を取り、必要なコンテンツの制作を依頼する必要があります。

別途お金がかかることになるので、写真はフリー素材を使ったり、自分たちで撮影できるか検討してみましょう。外部に発注する場合は、web制作業者を探した手順と同じような段取りで、web制作側の納期などを伝えて、見積をとるなどして、web制作とは平行して素材を準備しましょう。

11.業者からデザインカンプ確認依頼

業者は情報設計が終わってからサイトのデザイン案(デザインカンプ)を作成します。
メールなどでデザインカンプを受け取ったら、細部まで社内でレビューして、必要に応じて修正を要求しましょう。

ほとんど場合、デザインカンプにあるパーツやコンポネントは、業者が意味を持って意図的にデザインしています。レイアウト全体、パーツの色彩や形状、フォントの種類や大きさなど、気になったところはこのタイミングで聞いておきましょう。

業者はデザインカンプが完成したら(合意したら)、具体的なコーディングに入るので、後からの修正に追加必要がかかったりするので、この段階でしっかり確認しておきましょう。

12.業者のコーディング作業、コンテンツ準備作業

デザインカンプが承認されたら、業者はコーディング作業を開始します。
発注する側としては、業者がコーティングしている時間と並行して、写真やテキストなどのコンテンツの準備を進めます。

コーディングはサイトの規模によって時間がかかったりするので、進捗状況を定期的に確認できるように、打合せや報告提出などのマイルストーンをスケジュールしていたほうがいいかもしれません。

コーディングが完了してもコンテンツがないとホームページは完成しません。コンテンツは準備でき次第、業者に送りましょう。

13.テストサイトの確認

コーディングが完了して、コンテンツもホームページに流し込んだら、業者から確認依頼の連絡が来ます。
テスト用のサイトにアクセスするなどして確認し、レイアウトや機能のテストを行ってみて、必要に応じて修正を要求しましょう。

ホームページを公開してから

14.業者に残金を入金

最後に、残金の支払いを行ったらプロジェクト完了です。
業者は、決められたドメインでホームページを公開します。

16.保守・運用

保守契約も結んでいる場合は、契約内容に基づき、定期的なメンテナンスや更新、必要な場合の技術的サポートを実施します。

お問い合わせ

制作のご依頼・ご相談など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームに必要事項ご記入の上お送りください。
より詳細をご記入いただくと以降のご連絡がスムーズです。